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【生きる詩人になる方法】

地理の勝利は地名にある。

翻って、空には名前がない。
曇り空とか空の様子を表す言葉はあっても、空の場所は地名に依拠するから。天王寺の空もウクライナの空も火星の空も同じだから。時間に分断されることもない。明日の空も17世紀の空も繋がっているんじゃないかしら。

おなじひとつの空に、こころを伸し、言葉に紡ぐのが詩人の仕事。 詩は言葉。
そして、人生だよ。生きること。生と死の深遠な岸辺で、言葉によって響き渡ること。 それをはじめにお伝えしてから、詩人になる方法を記しましょう。
その前に、それでもわたしは詩をつくらない詩人になる、という方もいるかしら。
存在が詩人。
それも素敵ね。ケイタイ電話より、テレパシー。
黙って詩人というのもカッコいい。言うからには覚悟してね。

あらゆるものに詩情は潜んでいる。
芸術、自然、人、事象に。地名にも。
でも厳密には詩情と詩は違うもの。
詩情を手繰り寄せ、言葉にしたのが詩。
では、詩は好きだけど自分はつくりたくない、という所謂読者は詩人かどうか、というと、締切でしか詩作しないわたしより、よっぽど詩人やん。言葉が染み込んでいる人は、詩人よ。

ソッコウ詩人になる方法
1)自身の人生を生きること。
2)言葉に意識を持つこと。
3)言葉と言葉の間の空間に感じること。
4)詩を読んでみる。
5)詩をつくってみる。
6)詩を朗読してみる。

次号では、全国朗読ボクシング大会出場のレポートを兼ねて、朗読についてお話しましょうね。

上田假奈代 (うえだかなよ)
1972年(3歳)より詩作をはじめる 処女作 「おおかみとおばけちゃん」 録音以降、詩と作文と日記と手紙の 違いもわからないまま詩作のような ものをつづける

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<このページはC/P カルチャーポケットに掲載されたものを転載しています>
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