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【顔をあげる詩人になる方法】

どこへ行くのか、それより歩くこと。どこへ行くのか、それより歩くこと。

真実はあんがい平凡で、無造作で、路地に転がる子どもたちの忘れたボールのその影に潜んでいたりする。
正しい道、という概念は、正しく歩くことの前では、色あせて見える。
歩くこと。それを経験と呼ぶには漢字が硬すぎる。もっと想像力を孕んだもの。

朗読は、言葉に声をとおすということ。身体を。
言葉は、多くの意味を持っているよね。活字で見たときと、声をとおしたときとは、その意味が変わるよね。
わたしたちは、人と話すとき、表情や仕草、声のトーンそれらの情報から、その人の発する言葉の意味を汲みとろうとしているよね。
詩を朗読するとき、詩人はその言葉の身振りのさなかに、みずからの言葉とのつきあいを現してしまう。
つまりは、言葉づかいは、他者や、世界をどのように感じ、もっと言えば、自身の生をどのように担っているかを知らしめてしまうもの。

では、朗読するために、イベントを行ないたいという方のために、お話しましょうね。
  1. ●ワークショップ的なもの。詩作品を持ちよって、批評やお話をするもの。定期的に行われることが多い。

  1. ●フリーマイク、オープンマイクと呼ばれる、誰でも朗読できる会。スラムという形式は、順位をつけたり、おひねりが飛んだりするよ。

  1. ●いわゆる朗読イベント。出演者が決まっているもの。


  1. イベント企画意図をひらめく
    (動機は何でもいい。この場所で朗読したいとか、こんなテーマでやってみたいとか。 企画書を書くといいよ。伝えやすいからね。この時点であなたはプロデューサー、しっかり!

  1. 1に基づいて、日時、場所など大枠を設定する
    (出演者に交渉とか。主催をどうするとか。予算をたてたり。予算を増やしたければ広告をとるとか、協賛してもらうとか。アタマ使う。

  1. 告知する
    (情報誌などに掲載したい場合は、2ヶ月以上前から準備すること。フライヤー(DM)蒔き、新聞、 ラジオ、サイト、口コミ、他イベントに出席して宣伝するなど、いろいろ方法あり。足を使う。

  1. 準備する
    (打ちあわせ。お稽古。タイムスケジュールを詰めたり、スタッフの確保など。 チケットやパンフレット、記録撮影などの用意。出演者と再確認したり、準備は意図にあわせて多様。

  1. 当日直前
    (中心メンバーは、意思統一したほうがいいと思う。忘れ物がないか注意を。

  1. 当日
    (みんなが、いい塩梅で行なえますように。

詩人がイベントするのもどうか、という意見もあるけど、詩人はタイドでしめすものよ。

5月末の「朗読ボクシング全国大会」で惨敗したの。複雑な思いにとらわれ、トウキョウで朗読しようと思いつく。準備期間3週間。
7月1日には果敢に無謀にも上演。多くの人に助けられ、励まされたわ。
イベントもいろいろ。例えば、わたしの「トイレ連込み朗読プロジェクト」は、詩と、トイレと、連込むお客さま一人いれば、準備OKよ。

上田假奈代 (詩人)
シタゴコロプロジェクト主宰。3歳から詩人。生業はフリーライター。 90年代から、おもに詩を中心としたイベントの企画・制作・出演を行う。 さいきん、詩は表現じゃないような気がしてるわ。生きること、じゃないかと。
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<このページはC/P カルチャーポケットに掲載されたものを転載しています>
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